商品雑感/担当記者の独り言(先物・投資・相場)

2002/12/26(木)
本を2冊も頂いた…読めるかな〜
 1冊は『モルジブが沈む日/異常気象は警告する』(ボブ・リース著、東江一紀訳、NHK出版、2,500円)。地球温暖化に伴い、平均標高1.5メートルのモルジブ共和国が水没する危険が目前に迫っている…米国人ジャーナリストのレポートである。もう一冊は『相場師異聞/一攫千金に賭けた男たち』(鍋島高明著、河出書房新社、2,000円)。鍋島氏は日本経済新聞社を退社後、市場経済研究所を設立。商品先物業界で活躍するとともに商品先物史の研究に取り組んでいる。

 さて、建玉を清算しよう。東京灯油の買い1枚6月限は2万7,190円⇒2万5,670円(26日前引)=1,520円×100倍×1枚=▲15万2,000円−7,980円(手数料、消費税)=▲15万9,980円。東京ガソリンの売り1枚6月限は3万0,400円⇒2万9,180円(26日前引)=1,220円×100倍×1枚=12万2,200円−7,980円(手数料、消費税)=11万4,020円。2銘柄通算で4万5,960円のマイナス、残高は8万3,024円。また元へ戻ってしまった。
 今度は2週間の長汀場になる。パラジウム買いの白金売り。基準値は26日前引、東京パラジウム1枚買い12月限872円、東京白金1枚売り12月限2,135円。
(WAN)

2002/12/24(火)
為替変動大きくドル建て国際生糸に妙味
【繭糸】        
生糸の需給は緩和したままで、消費の冷え込みから供給量が絞り込まれないと改善されない。生糸の輸入は今年の1〜10月累計が2万7072俵(前年同期2万6038俵)と増えており、更に、絹糸に至っては同2万3679俵(同1万8773俵)と大幅に増えている。これはベトナムからの絹撚糸輸入の増加によるところが大きい。京都の大手糸商がベトナムに撚糸加工工場を設置(6工場)しており、中国から割安な原糸を輸入し、ベトナムで撚糸加工して日本へ輸出するというパターンであり、一時は中国から絹撚糸を輸入して、殆んど下降せず、パッケージを変えただけで日本へ持ち込んだとの噂が出るほど割安な糸が出回った。しかし、品質面で折り合いがつかずに在庫として残っている撚糸も少なくないといわれているので、この在庫が糸消費を圧迫しているようだ。中国のシルクを含めた衣料産業は好調で、1〜11月の深セン港経由の織物・アパレル輸出は前年同期比29.77%増となっている。米国、日本、欧州向けの輸出が主力であり、先進工業国が人件費の安い中国に加工工場を持っているため、その製品の輸出が増えているのは最近の傾向である。ユニクロが好例であり、中国の技術が向上していることから、海外資本進出は増加の一途を辿っている。これは香港でも同様であり、大陸で加工された衣料品が一度、香港へ輸出され、香港から積み出すというケースが増えているのは輸出税や為替の関係が影響しているようだ。今後、シルク関係輸出は、原糸や二次加工品から、付加価値の高い製品輸出へとシフトするだろう。為替相場が1ドル=120円と円高・ドル安へ振れている。ドルが上昇するだろうとの見方が多いだけに『ドル建て国際生糸』の証拠金としてドルを購入して建玉すると、ドルが上昇した時に円転すると利食いになる。国際生糸のレベルも割安であるので、ここはダブルで儲かるチャンスかもしれない。
(ぶれとん・うっず)

2002/12/20(金)
需給を反映しなくなった商品相場?
【商品市況】

 『需給が全ての材料に優先する』という格言があるが、今年の国際商品の動きを振り返ってみると、どうも、相場は需給を反映した動きになっていないのではないか…という印象を受ける。日々のマーケットが上がったり下がったりした理由を必ずしも需給面から説明できなくなっているというのが実感だ。投資家が純粋に需給だけを分析していても、相場を当てるのは難しくなっている。
 では、マーケットを動かしている本当の要因は何か。それは、ファンドなど投資マネーの動向だ。近年は国際商品市場におけるファンド筋の資金規模が大きくなっており、相場の動向を左右するまでになっている。要は、ファンド筋がどう判断し、どう動くかによって相場の方向が決まってくるわけだ。
 ちなみに、ファンド筋は株、為替、債券などありとあらゆるものに投資しており、とりわけ、商品相場については、個々の需給や事情に精通しているとは考え難い。そのため、ファンド筋は、需給などに詳しい関係者などから見れば、全く理解出来ないポジションを取ってくることが往々にしてある。それが、時に不可解な相場の動きとして顕われてくるわけだ。
 従って、ファンド筋がどのようなポジションを取ってくるかを把握することが、相場予測にはなにより重要であろう。

国際情勢の不安定を受けて商品は底固い
 最近の投資マネーの動向の特徴として注目したいのは、金融商品(株、ドルなど)よりも実物商品(金塊、石油など商品)に対する選好が強まりつつあることだ。米株式市場やドル相場が軟調に推移しているのに対し、国際商品全般の動きを表すCRB先物指数が上昇傾向を強めていることはそのことを物語っている。ファンド筋のマネーは国際商品市場にどんどん流れ込んできているのだ。
 ファンドが実物商品嗜好を強めた背景には、2001年の『9・11』事件によって『強い米国』の威信が揺らいだことがあると思われる。ファンド筋は米国に投資するリスクが高まった。そればかりか、中東情勢の緊迫化や米国のイラク攻撃懸念などで、将来に対する不透明感も強い。それによって、安全な投資先がなくなってしまい、このような流れのなかで、ファンド筋は実物商品に対する投資配分を高めたと推察される。同様の動きは昨今の日本の金投資ブームにも見られる。
 国際情勢の不安定さが続く限り、実物嗜好の強まりから、国際商品相場は全般的に底固い動きを続けそうだ。従って、個人的には、2003年の国際商品の動きも、需給よりこのような大きな投資マネーの流れによって決まってくると予想している。
(YS)

2002/12/19(木)
有馬記念は新女王ファインモーションから
 今年のフィナーレを飾る有馬記念(G1、芝2500)が22日(日)、中山競馬場で行われる。1着賞金1億8,000万円、5着は1割だから1,800万円だ。これ以外に付加賞がある。賞金の配分は馬主80%、調教師10%、厩務員5%、騎手5%といった具合。数年に1回は大きく荒れるが、今年は順当に収まりそう。注目されるのはデビューから6連勝中のファインモーション(牝3)、初めて古馬と対決するが、競馬センスは抜群。2番手はシンボリクリスエス(牡3)、昨年の3歳世代も強かったが、今年も強い。シンボリルドルフ級という指摘もある。3番手は昨年の年度代表馬ジャングルポケット(牡4)。もしジャングルが勝つと年度代表馬の判定が難しくなりそうだ。

 さて、建玉を清算しよう。東京金の買い1枚10月限は1,285円⇒1,353円(19日前引)=68円×1,000倍×1枚=6万8,000円−1万0,920円(手数料、消費税)=5万7,080円。東京白金の売り1枚10月限は2,239円⇒2,248円(19日前引)=9円×500倍×1枚=▲4,500円−9,030円(手数料、消費税)=▲1万3,530円。2銘柄通算で4万3,550円のプラス、残高は12万8,984円。ストラドル成功。
 今度は灯油買いのガソリン売り。基準値は19日前引、東京灯油1枚買い6月限2万7,190円、東京ガソリン1枚売り6月限3万0,400円。
(WAN)

2002/12/18(水)
太ったのは誰のせい?
【Gold】

 ハンバーガーのせいで太った――。朝日新聞18日付の国際面で、このような見出しが躍っていた。米国で14歳と19歳の肥満の若者がマクドナルドを相手取り、ニューヨーク連邦地裁に提訴したという話題である。それによると、この2人の若者は毎日2回、同社のハンバーガーやパイを食べ続けたせいで太ってしまったのだという。日本ではとても考えられない話であるが、米国ではこの手の裁判沙汰は日常茶飯事で、相場の世界でもたまに話題となることがある。
 たとえば、1998年1月から2月にかけてニューヨーク銀が大暴騰した際に、売方の投資家グループが、買方を相手取って訴訟騒ぎを起こしたことがある。つまり、売方は『一部の思惑筋の買い占めによって、大変な被害を被った』と主張したわけであるが、これに対して買方の本尊であるウォーレン・バフェット氏は『4,000トンの銀塊購入は"長期投資"であって"買い占め"ではない』と反論するひと幕があった。また、1994年から95年にかけて、アルミニウムがLME3ヶ月物で1,000ドル台から2,100ドル台へ2倍以上に跳ね上がったことがある。この背景には"メジャー"と呼ばれる大手精錬会社、及び生産国が秘密裏に協調減産を推進したことが指摘されるが、このケースでも米国の大手精錬A社が『独占禁止法』に違反するとして、訴訟騒ぎを起こされた経緯がある。
 ところで、金相場はこの1年間、鉱山会社のヘッジ外し(買い戻し)にサポートされながら着実な下値切り上げのトレンドを描いてきた。大手鉱山会社はヘッジ外しに関する情報を、積極的にマスコミに提供し、時には各社の広報担当者や経営責任者が相場上昇を促すような強気のコメントを繰り返してきた。目下のところ金相場の天井はまったく見えない状態で、マーケットの熱気も当面続くことになりそうだ。しかし、上昇相場のスケールが大きくなれば、なるほど、先の銀やアルミニウムの例にあるように、意外なところで水を差される恐れもある点を念頭に置きながら対処する必要がある。
(Cary)

2002/12/17(火)
ドル建て国際生糸堅調なスタート
【繭糸】
 ドル建て国際生糸取引が16日スタートした。出値13.9ドル(kg当り)としたが、発会値は16.00ドルとなった。その後、取引活発になり、出来高は549枚、大引けにはストップ高(16.65ドル)をつけて終わっており、この日は同値で寄り付いている。取組は540枚(12月限だけ)だった。上場初日で参加者も多く、値動きも活発であったが、このまま出来高を積み上げていけるかどうか注目される。値動きを見る限り、中国の対日輸出価格オファーを意識してのサヤ寄せとなっているように、中国産生糸価格の動向が主な参考価格となりそうである。中国が世界最大の生糸生産国であるため、変動要因としては@同国の繭、生糸生産動向、A対日輸出価格動向、B対外生糸輸出高、C対日絹撚糸・絹織物輸出高、D同国内生糸流通価格など…が考えられる。また、中国のシルク政策の変化がひとつのポイントとなるだろう。
 ドル建て国際生糸の受渡しについては、受渡し場所が香港、上海、釜山、横浜、神戸(日本の場合はいずれも保税倉庫…まだ未通関の商品を保管しておく倉庫で、取り扱いは海外の倉庫と同じである)となっているが、必要とする実需が海外倉庫で受け取る時に、生糸を何処へ運ぶのかによって、現受け後のフレートなど諸掛が異なる他、手間がかかるといった事情を考慮する必要が出てくるのではないか。
 ドル建て国際生糸の取引でドルによる証拠金を預かる取引員としてはドル・円の為替両替業務を行うことになるため、新たなビジネスの展開となる。為替相場の変動に関する情報サービスを伴った委託者向け情報が充実すると、参加者も増えるのではないか。今後の出来高増加を期待したい。
(ぶれとん・うっず)

2002/12/16日(月)
現物は今年の最高値圏に
【ブロイラー】
 ブロイラー現物相場(モモ肉1キロ)は今日にも700円を突破しそうだ。2003年も残り2週間、これからは歳末商戦でブロイラー需要はピークを迎える。特にクリスマス前から大晦日にかけてブロイラーは売れ行きが最高潮となるだけに、このままだと700円半ばまで現物相場が上昇してもおかしくない状況にある。
 一方、定期、当限は11月28日から13営業日連続のストップ高という凄まじさで1,341円(16日寄付現在)まで上昇、現物の2倍近い価格で推移している。このような暴騰劇は内部要因からくるもので、今後のブロイラー相場を見るうえでは全く判断材料にならない。そういう意味では2月限以降の動きが重要になるが、5月限の900円台半ば、6月限の800台は今後予想される状況の変化と比べると明らかに高過ぎる。現在、国産品が主流の相場になっているが、高値を見て生産者が増産を続けているし、中国も日本への輸出に向けて態勢を整えている。時間の経過とともに供給量が増大していくのは目に見えており、価格もやはり安値に向かうと判断するのが当然だろう。需給を見れば、期先の800円台は売りたい水準だ。
 極端から極端に動くのが、ブロイラー定期相場の習性だけに、一度下がると止まらない。高値がどこで止まるか見極めることが肝要になる。
(お気楽人)

2002/12/13(金)
中東情勢に振りまわれた2002年の石油相場
【石油】

 2002年の原油相場を振り返ると、独自の需給関係ではなく、中東情勢の緊張といった外部環境によって大きく左右された年だった。3〜4月のイスラエル・パレスチナ間の衝突激化、5月以降の米国によるイラク攻撃懸念によって原油相場は振り回されたといえる。今後の相場も、イラク問題が最大のポイントであり、その行方を予測する上で、米国政権内の動きを注意深く見ていく必要があるだろう。
 専門家によると、米政権中枢部には二つの潮流があるといわれており、一つは、圧倒的な軍事力による平和の達成を目指そうとする新保守派(ネオ・コン)と呼ばれる勢力で、チェイニー副大統領やラムズフェルド国防長官、ウォルフォビッツ国防副長官、パール国防政策委員長らが属する。彼らはクリントン政権時代からイラク攻撃を主張しており、政権についた当初からイラク攻撃が懸念されていた。もう一つは、国際協調を重視するエスタブリッシュメントと呼ばれる保守本流の勢力で、パウエル国務長官やスコウクロフト補佐官、ベイカー元国務長官、キッシンジャー元国務長官らが属する。保守本流の人達は、軍事行動を否定してはいないものの、国際社会の支持を取り付けた上で行動すべきだと主張している。
 昨年の同時多発テロ事件以降、新保守派の勢力が強まっており、それとともに原油相場も次第に過熱化してきたように見える。9月下旬以降は、ブッシュ大統領がパウエル国務長官らの国際協調路線に傾き、新保守派の主張はやや後退した形になって、それと歩調をあわせるかのように原油相場も沈静化した。ただ、基本的には、依然として新保守派の優勢に変わりはないとの見方が強い。
 ところで、同時テロ以降、米国内の宗教右派も勢力を強めているといわれる。米国はもともと英国での迫害を逃れたピューリタンが建国の父といわれる特殊な国で、国民の8割が何らかの形で聖書にある創造主を信じているといわれる。ディスペンセーション主義の聖書解釈によれば、イスラエル人(旧約聖書の民)はやがてイスラエル全土に再びユダヤ人国家を建設するという。それゆえ、米国内の極端な宗教右派勢力は、イスラエルを支援しているといった記事もある(参考1)(参考2)。
 一方、新保守主義もイスラエルとつながりがあるとされる。また、昔から、米国内のイスラエル・ロビーが米国の中東政策を決定しているともいわれている。米国の対イラク政策のキーワードは『中東の石油利権』よりも、むしろ、『イスラエル・パレスチナ問題』であるような気がするが…。
(YS)

2002/12/12(木)
デフレと増税
 デフレからの脱却が遅れているなか、増税路線である。これでは個人消費はまた冷え込む。減税で最も効果が期待できるのは消費税の引き下げだろう。5,000円の買い物で250円、1万円で500円だから、これが軽減されると他の物が買えるわけで、相乗効果が出てくる。今の増税路線では無理だろうね。

 為替が落ち着いている。1ヵ月前に119円台を示現して日銀の介入警戒から125円台まで下げて、その後は一進一退。ドルが買われるわけでもなく、こんな調子で年末を迎えるのかも知れない。ちなみに、昨年末の円相場は131円台。

 さて、建玉を清算しよう。東京ガソリンの売り1枚6月限は2万8,160円⇒2万8,030円(12日前引)=130円×100倍×1枚=1万3,000円−7,980円(手数料、消費税)=5,020円。東京灯油の買い1枚6月限は2万5,480円⇒2万5,210円(12日前引)=270円×100倍×1枚=▲2万7,000円−7,980円(手数料、消費税)=▲3万4,980円。2銘柄通算で2万9,960円のマイナス、残高は8万5,434円。うーむ。どこかのスポーツ新聞みたい。
 今度は金買いの白金売り。基準値は12日前引、東京金1枚買い10月限1,285円、東京白金1枚売り10月限2,239円。
(WAN)

2002/12/11(水)
依然として"イラク相場"が続く
【Gold】

 10日のニューヨーク金は、@米株式の上昇、A対イラク武力行使は当面見送られるとの観測…を背景に続落した。特にAについてはUNMOVIC(国連監視検証査察委員会)が、イラク政府の提出した大量破壊兵器開発計画に関する申告書の検証・分析を来週16日から、国連安全保障理事会で開始、これと同時進行して『イラク政府の申告書の要旨に関する暫定報告』を19日に提示する方針を明らかにしている。つまり、イラクが虚偽申告をしたかどうかの判定は少なくとも来週一杯、場合によっては再来週にズレ込む可能性も浮上しているわけで、武力行使を先取りして上昇を演じたニューヨーク金は目先的にテクニカルな修正安局面を迎えることも考えられる。東京金も前週末に先限ベースで1,300円台に乗せたことにより、目先の上値達成感が広がっているだけに短期的にはもう一段の修正安場面を迎えても不思議ではない。
 ただし、イラク問題については査察妨害の可能性などの不確定要因を抱えており、いつ武力行使への思惑が再燃するか読みにくい側面もあるだけに、うかつに弱気するには大きなリスクを伴う。むしろ、修正安で値下がりしたところは買場探しの局面と考えたい。
(Cary)

2002/12/9(月
相場が高くなれば輸入鶏肉の出番
【ブロイラー】
 東京に初雪が降った。数センチも雪が降らないのに交通機関は大混乱、雪に弱い大都市の欠点を露呈した。それはともかくも、東京の初雪は平年より24日、作年より12日も早く、どうやら今年は暖冬ではなく、季節商品の灯油や鍋物と仲良しの鶏卵やブロイラーの需要が伸びるとの連想が働く。
 実際、ブロイラーが堅調なのも例年よリ早く冬が到来して、鍋物需要の引き合いが多いことが主因であるが、やはり、高値に限界があることも確かだ。量販店の生鮮食品の仕入れは、あらかじめ価格を決めておいて、処理工場からの入荷を待つというスタイルと取っている。デフレ下では、需給がタイトでもあらかじめ決めた価格で売るため、仕入れ値が高いと量販店の“利”が小さくなってしまうのが実情だ。
 現在の高値の状況はブロイラー生産者にとっては好ましいものだが、量販店にとっては苦しい状況で、本音を言えば相場が下がって欲しいところだ。そういった中での切り札は、量販店が輸入物を買い付けして、国産鶏肉の価格水準を落とすことだ。量販店の腹が『産地偽装問題で輸入鶏肉離れが起こったが、安心性・安全性問題さえクリアすれば輸入鶏肉を使用したい』ということで、相場が上がれば上がるほど輸入鶏肉需要回復の目が出てくる。ブロイラー相場が噴いた場面では売りたいところだ。
(お気楽人)

2002/12/6(金)
サフラス&メルカドがブラジルの03/04年度生産見通しを発表
【コーヒー】

 ブラジルの2003/04のコーヒー生産量への注目が集まっている。同国は世界コーヒー生産量の3割以上を占めており、同国の増減産は世界需給に大きな影響を及ぼす。ブラジルの民間調査会社サフラス&メルカドによると、同年度産は3,122万〜3,397万袋との見通しを発表した(同社ウェブサイト上のヘッドライン:CAFE: CDPC FAZ ULTIMA REUNIAO DIA 11参照)。市場では、今年の生産量は5,000万〜5,500万袋といわれており、来年は大幅減産になるとの見方が強まっている。米国農務省(USDA)は6日(現地時間)に公式コーヒー・リポート(トロピカルプロダクツ:ワールドマーケッツ・アンド・トレード)を発表するが、同リポートは6月に発表したリポートの改訂版となり、2003/04年度の需給見通しは発表されないと見られる。
(YS)

2002/12/5(木)
新年号を作成中
 毎年この時期になると原稿依頼先から「来年のスケジュール出来ましたか」といわれる。そう、今年も大詰めである。今週は通常号と新年号を並行して進めているため、編集部はてんてこ舞いだ。夜の誘いも断って…。インタビューが終わると原稿を作成、校正を経て完成する。話を聞いていて1年前より日本経済が悪くなっているような気がする。それもイラクのせいかな? 逆に読むとクライ=暗い。イクラは美味しいけど。新年号の発行は16日。

 さて、建玉を清算しよう。東京金の買い1枚10月限は1,243円⇒1,289円(5日前引)=46円×1,000倍×1枚=4万6,000円−1万0,920円(手数料、消費税)=3万5,080円。東京ゴムの買い1枚5月限は113.6円⇒113.8円(5日前引)=0.2円×10,000倍×1枚=2,000円−8,400円(手数料、消費税)=▲6,400円。2銘柄通算で2万8,680円のプラス、残高は11万5,394円。一歩前へ進んだ。二歩下がるとまずいけど。
 今度はガソリン売りの灯油買い。基準値は5日前引、東京ガソリン1枚売り6月限2万8,160円、東京灯油1枚買い6月限2万5,480円。
(WAN)

2002/12/5(木))
いつ回復するのか株価!
 株価が小康状態から回復の兆しが見えてきた印象はあるが、まだ僅かな反発に過ぎない。これまでの下げを考えると、かなりの急降下であったと思われる。平均株価は今年の5月から転落を続け、半年間で32%の下げを演じている。まだ不安は緩和されておらず、日本の政策と金融機関の行動は宛てにならない。自由主義経済とは民間、市場を中心としたものであり、政府はそうした経済を脇から助ける役割を果たせば良いのだが、明治維新以来、官庁主導型で来た日本の政治経済構造が本質的に変化(進化)していない。経済を発展させるのは国民のためであり、経済という生き物を扱うという意識が希薄でダイナミズムを高める政策に疎いのだから始末が悪い。国会答弁など正視できない場面が多くなってきた。それでも楽観する人たちが多い。危機意識が全くないと思われるほどの政治シーンが繰り広げられており、小泉首相の無策を批判する声が高まっているが、すべてが悪いわけではないはずで、良い部分を与野党が協力して国難ともいうべき事態を乗り切れば国民は納得する。それなのに役人は権威と退職後の保証を、政治家は閣僚もしくは総理の座を狙って国民不在がまかり通っているのが現実である。1億総無責任時代のツケは大きい。
(ぶれとん・うっず)

2002/12/4(水)
当面はレンジ浮動が続く公算
【Gold】

 金価格は、イラク情勢を睨みながらのレンジ取引が続きそうだ。市場参加者は、イラクが8日までに安保理に申告する大量破壊兵器の開発計画の真偽を見極めようとするムードが強い。この申告が虚偽であることが判明すると、安保理での再協議を経て、米国を中心としたイラクに対する武力行使が実施される可能性が濃厚となり、金価格を押し上げる可能性が高まる。しかし、逆にこの段階で真偽の判定が難しい場合は、来年1月下旬に査察団が提出する報告書を待つことになるため、『武力行使は当面回避される…』との見方が広がって修正安に見舞われる可能性も否定出来ない。まずは、そのあたりを見極める必要がある。
(Cary)

2002/12/2日(月)
師走相場は波乱含み
【ブロイラー】
 ブロイラー現物相場(モモ肉1キロ)は11月後半に入って上昇ピッチを早め、先週末に670円台に乗せた。昨年同期はBSE(狂牛病)特需の影響を受けて730円前後の高い水準にあったが、ここ数年では昨年に次ぐ高値で700円乗せを目指す動きになっている。
 問題は昨年のように12月になって現物価格が伸び悩むかどうかだ。昨年の12月の現物価格は高値745円、安値734円で、需要最盛期にもかかかわらず月間変動幅は11円と小さいレンジにとどまった。まだ、700円を突破していないため、上昇余地はあるが、700円を突破した時に現物市場がどのような反応をするかが見ものだ。
 気になるのは、需要面にどのような変化が出るかだ。10月のブロイラー用ヒナえ付け羽数は前年同月比4.2%増の6,011万2,000羽で、前月比でも13.2%の増加になっている。ここ数年は市況対策からえ付け羽数は減少傾向にあったが、今年は輸入鶏肉離れを背景にした需要増加で生産者は増産に走っている。現在は国産鶏肉需給がタイトで価格も高水準にあるが、それゆえの問題が出てきた。それはコスト圧迫を嫌気した量販店や加工業者が輸入鶏肉の手当に走る可能性があることだ。国産の増産傾向が続き、10月は予想より5,000トンも多い4万4,991トンも輸入されているだけに無視できない。
(お気楽人)

2002/11/29(金)
米農務省が2002/03年度のブラジルの生産見通しを大幅上方修正
【コーヒー】

 米農務省(USDA)が11月27日に発表したブラジルのコーヒー・レポートによると、2002/03年度の同国コーヒー生産高は5,160万袋に達する見込みで、前回予想の4,685万袋から10%の上方修正となった。また、2001/02年度についても、3,370万袋から3,510万袋へ上方修正された。
 市場関係者が注目している2003/04年度の同国生産予想については具体的な生産量に言及していない。USDAは『(同年度に関しては)公式予想は今のところ発表されていない。ブラジル国家供給社(CONAB)が2003/04年度の第1回・公式予想に備えて現地を調査している。市場筋によると、パラナ州を除くアラビカの生産地域では、10月の第1回目の開花が、10月から11月半ばにかけての乾燥天候によってダメージを受け、大部分の地域で開花の失敗が見られた。また、コーヒー生産者は過去2年間の手取り価格の低下により、栽培管理を怠った。更にコーヒー樹の隔年サイクルで裏作になることも03/04年度クロップを低下させる要因となる。コーヒーセクターは現在、第2回目の開花状況によって乾燥天候の影響が評価されてくるだろうと考えている』と述べている。このリポートは米農務省の農業交易局(ATO)・サンパウロ事務所の農業専門家、セルジオ・バーロス氏がまとめた。
詳細は(http://www.fas.usda.gov/gainfiles/200211/145784691.pdf
(YS)

2002/11/28(木)
ゴム市場開設50周年/東京工業品取引所
 東京でゴムの先物取引が開始されたのが1952年(昭和27年)12月12日、間もなく50年である。当時の天然ゴム輸入量は7万トン、それが今や70万トンと10倍に膨らんだ。タイ、インドネシア、マレーシアといった産地業者は東京工業品取引所のゴム相場に一喜一憂とか。

 さて、建玉を清算しよう。東京金の買い1枚10月限は1,246円⇒1,243円(28日前引)=3円×1,000倍×1枚=▲3,000円−1万0,920円(手数料、消費税)=▲1万3,920円。東京アラビカコーヒーの売り1枚11月限は1万1,410円⇒1万1,060円(28日前引)=350円×50倍×1枚=1万7,500円−5,250円(手数料、消費税)=1万2,250円。2銘柄通算で1,670円のマイナス、残高は8万6,714円。今回は平穏。
 今度は金とゴムの買い。基準値は28日前引、東京金1枚買い10月限1,243円、東京ゴム1枚買い5月限113円60銭。
(WAN)

2002/11/27(水)
当限は平穏に幕閉じたが…
【小豆】
小豆11月限納会は9,330円と前日比10円安の平穏で終わったものの、その内容を見ると良くない。東京の受け渡しは234枚(山西省産84枚、河北省産79枚、陜西省産71枚)で、渡方の中心はH氏やO筋、M社、S社。これに対して受方は商社、問屋、売方勢だが、問題はこれら受け玉が市場に還流される恐れが強いこと。売方として見れば旧穀天津小豆が渡ってくることを想定、更に1万1,000円台の高値で玉を仕込んだこともあって『仕方なく現受けしたはず』(事情通)が本当のところ。
 こうなると、当然、これらの現物は12月限以降に還流されるはずで、特に現物が売れ行き不振の折、旧穀天津小豆と新穀小豆のダブルパンチで9,000円台を割込むことになりそうだ。
(バードマン)

2002/11/27(水)
当面は鉱山会社の買い戻しに支えられるが…
【Gold】

 先日、ドイツで女性に性転換手術をした『男性』と、男性に性転換した『女性』が入籍したそうだ。『男性』が女性に性転換するのはともかく、『女性』が男性に性転換するには、どのような手術を施すのであろうか?
 それはともかく、国際指標となるニューヨーク金はイラク情勢を睨んで調整場面を迎えている。米系ファンドの買いポジションが膨らみ過ぎたことで、それらの整理売りが警戒されて上値が重い半面、下値では鉱山会社のヘッジ外し(買い戻し)が強力なサポート要因になるとの見方から、市場関係者からは『当面は一進一退の揉合が続く』との意見も聞かれる。イラク情勢に新たな動きが見られるまで、金相場も上下に限定された値動きが続く可能性が高い。
 ただし、注意を要する点が一つだけある。それは鉱山会社は、金地金を生産して販売する『会社』であるということだ。『会社』である以上、利益を上げるために、いずれは金地金をマーケットで売却しなければならない。しばらくはヘッジ外しを先行させることで、下値を支える一定の役割を果たすにしても、鉱山会社が供給サイドから、需要サイドに『性転換』することなど構造的にあり得ない話である。世界的な金産業の団体からは、まるで鉱山会社が『性転換』したと錯覚させるかのようなコメントが度々見受けられるが、そうした情報に惑わされないよう、冷静に対処することが必要である。
(Cary)

2002/11/26(火)
11月限は急騰納会
【ゴム】
 ゴムシート3号の11月限納会は東京が106円30銭で前日比4円10銭高、大阪が106円90銭で前日比1円40銭高で幕を閉じた。東京の納会値は今年6月の109円(受渡424枚)に次ぐ納会値で、また、急騰納会したにもかかわらず受け渡しが181枚(東京)と少なく、浮動玉薄であったことを物語っている。急騰納会の直接のキッカケは大手商社M社が124枚を受けたほか、岡地でT社が125枚渡したが、一方で57枚を受けたためだ。大手商社は中国向けに2,500トン(500枚)に輸出するといわれ、すでに1,500トンは輸出済みだ。今月から売買単位が10トンになったことから大手商社の124枚現受けは1,240トンになるが、果たしてこれも中国に輸出されるかどうか。いずれにしても、大手商社は買いポジションにあるといわれ、相場は二進一退ながらも上昇すると見たい。
(バードマン)

2002/11/25日(月)
上げ過ぎの反動が出る!!
【ブロイラー】 
 定期相場が上昇を続け、上げ過ぎの様相を呈している。これは1999年以降のブロイラー現物価格(月間平均、モモ肉1キロ)と定期市場(11月25日寄付)を比べれば一目瞭然だ具体的には12月限は2001年の現物価格に比べて508円、1月限も272円も上ザヤを買っている。期央の2月限は68円、3月限は97円にとどまっているものの、期先の4月限は222円、そして5月限は223円もの上ザヤになっており、数字上で見れば定期が異常な上値にあることがわかる。
 しかし、福岡ブロイラーは極端から極端に動いてきた経緯があり、単に値頃だけで方針を立てることが難しくなっていることも確かだ。当限価格が現物に比べて突出して高かったのは、2001年9月から12月にかけてからで、2001年11月28日には1,154円まで上昇した。一方、極端な安値は2000年10月に201円という安値を記録した以外に、数度にわたって示現している。現物に比べて高過ぎる、安過ぎるという確かだが、定期相場は現物価格のトレンドをある程度把握した動きになっていることを忘れてはならない。
 相場が転換するのは現物相場の方向が変わった時、現在の現物市場が700円に接近した時に現物相場がどう動くかが相場のカギを握る。
 
ブロイラー現物価格推移と定期市場との比較
     99年  00年   01年  02年  定期   定期-現物
1月   684   647   690   724   996     272
2月   643   598   665   676   744      68
3月   640   601   620   643   740      97
4月   631   615   579   633   855     222
5月   633   626   540   646   869     223
6月   598   581   498   629    -      -
7月   554   546   499   610    -
8月   527   538   516   613    -
9月   511   557   555   625    -
10月  559   634   642   641    -
11月  597   629   713    -     -
12月  637   651   739    -   1,247    508
(*単位=円、定期は11月25日寄付、サヤは定期―直近現物月間平均価格)

2002/11/22(金)
米下院でコーヒー危機についての勧告決議がなされる
【コーヒー】

 米国の下院は15日、コーヒー危機に対応する決議を満場一致で採択した。決議では、
(1)米国下院の意向としては…
 (A)米国は、コーヒー価格の崩壊によってもたらされる短期的な人道的必要と長期的な生産国の発展上の必要に対処するため、また、ラテンアメリカ、アフリカ、アジアとの協力活動によってコーヒー危機に応えるため、グローバル戦略を採用すべきである。そして、
 (B)大統領は、グローバルなコーヒー危機に応えるマルチラテラルな努力を支持し補足する方策を探求すべきである。そして、
(2)米国下院は、民間コーヒーセクターと焙煎業者に対して、米国政府と協力して経済的、社会的、環境的な危機の解決を見出すよう提案する。そして、これらによって、世界のコーヒーマーケットにおける供給過剰といった根本的な問題に対処するだろう。

 これらは具体的な手段が盛り込まれていない他、法的拘束力を持つものではないが、『世界最大のコーヒー消費国による、コーヒーセクターが抱える問題についての国際強調的な枠組みへの重要な一歩』(国際コーヒー機関のネスター・オソリオ事務局長)との評価の声が聞かれる。
 決議文によると、@コーヒー価格は1997年以来、70%も下落し、今世紀の最安値にある、Aコーヒー価格の崩壊が2,500万戸のコーヒー農家とコーヒーを外貨獲得の主要源としている50カ国以上の国で人道的な危機を巻き起こしている、B世銀によれば、中米の60万人のコーヒー労働者が過去2年間失業している、Cワシントンポスト紙やニューヨークタイムズ紙、ウォールストリートジャーナル紙は、コロンビアやペルーでコーヒーからコカや阿片への転作が増えていると報道、Dベトナム・ダクラック省のコーヒー農家の収入の水準は『餓死寸前』の範疇にある…など深刻な状況となっている。
(YS)

2002/11/21(木)
秋競馬の最後はジャパンカップ/中山
 土曜はジャパンカップ・ダート1800。ここはゴールドアリュール(牡3)で堅そう。春はダートで2勝、ダービー5着を経て7月の大井G1で1着、9月の盛岡G1でも1着。ダート4勝の着差が計25馬身だから凄い。
 日曜はジャパンカップ・芝2200。ここはノーリーズン(牡3)に注目。皐月賞1着、ダービー8着、菊花賞ではゲートが開いて落馬、多くのファンをガッカリさせた。ここ5戦の馬体重が470〜474キロと変動が小さいのが良い。

 さて、建玉を清算しよう。東京ガソリンの買い1枚12月限は2万5,600円⇒2万5,750円(20日納会)=150円×100倍×1枚=1万5,000円−7,980円(手数料、消費税)=7,020円。東京灯油の買い1枚12月限は2万8,910円⇒3万1,150円(20日納会)=2,240円×100倍×1枚=22万4,000円−7,980円(手数料、消費税)=21万6,020円。2銘柄通算で22万3,040円のプラス、残高は8万8,384円。不良債権一掃だ。
 今度は金の買いとコーヒーの売り。基準値は21日前引、東京金1枚買い10月限1,246円、東京アラビカコーヒー1枚売り11月限1万1,410円。
(WAN)

2002/11/20(水)
反発するが上値警戒ムードも
【Gold】

 東京金は反発した。大手格付け会社ムーディーズがアリアンツ・グループ、及びドレスナー銀行を格下げしたのを受けて、為替市場においてユーロが対ドルで急落、円も連想的に売られる展開となった。円は一気に1ドル=122円台へ水準を切り下げており、その影響から東京金も為替差益を狙った商社筋の買いヘッジや、個人投資家の買い注文が優勢となって、軒並み10円前後の反発を演じている。もっとも、先限で1,250円以上では高値警戒感から利益確保の売りも活発化しており、寄りあとは、やや伸び悩みを強いられている。指標となるニューヨーク金がドル高の影響で、期近ベースで320ドル台回復に手間取っていることも、上値追いをためらわせる一因となっているようだ。
(Cary)

2002/11/18(月)
国産鶏肉は堅調も高値警戒を要する
【ブロイラー】
 横浜ブロイラー期先5月限は3日連続のストップ高で796円まで上昇、800円に手が届く水準まで高騰している。5月は行楽需要でミニ需要期になりやすい月だが、この月の現物高値(モモ肉1キロ、平均)は2001年の646円で、定期市場の800円台は余りに高過ぎる。冷静に考えれば、今年6月はまだBSE需要が活発な時期で、牛肉消費が正常に戻っている現状では、果たして来年5月は今年と同等の需要を創出出来る可能性は少ない。
 一連の不祥事で、輸入鶏肉放れが起こり、これがブロイラー相場を強調に導いている要因だが、この高値で九州を中心に増産意欲が高まっている。需要期のうちは生産が増大しても供給過剰感は生まれないが、不需要期になれば話は違ってくる。また、量販店や加工業者は、コスト圧迫から輸入物の使用を検討しているといわれ、実際に国産から輸入物の切り替えが行われると価格は冷やされる可能性が強い。
 現物のトレンドにあわせる格好で上値を追っている定期市場だが、明らかに現物相場より上げ過ぎなだけに、これ以上の高値は要注意だ。
(お気楽人)

2002/11/15(金)
共和党主導下の国際商品市場の行方
【国際商品】

 米中間選挙は共和党が上下両院を制し、ブッシュ大統領は『歴史を作った』(フライシャー報道官)大統領となった。一方、国際商品市場はこの中間選挙をフシ目としてやや上値を抑えられる展開となっている。代表的な国際商品指数のCRB指数は14日現在224ポイントと、中間選挙が終わった6日の228ポイントからわずかに下押して引けた。
 商品市場がやや上値を重くしている背景には、今回の中間選挙でブッシュ政権の政策、とりわけ対イラク強硬政策が国民の信任を得たことがあるように思われる。開戦となった場合、消費者心理の悪化などによって米国の景気が悪化し、商品市場に与える悪影響も小さくない。一般的には、攻撃は米国の圧倒的な軍事力によって1カ月程度の短期間で終わり、経済への影響も小さいと見られているが、長期化・泥沼化のシナリオも決して否定は出来ない。また、仮に短期戦で勝利したとしても、イスラム世界における米国のプレゼンスが増してくることになれば、イスラム原理主義・過激派による対米テロが続発する恐れもある。こうしたテロの恐れも景気を抑制する要因になる。こうした心理的なリスクが国際商品相場の圧迫要因の一つになっていることは間違いないだろう。
(YS)

2002/11/14(木)
イラクの狙いは?
 イラクが国連安保理決議を受諾したのは驚きだが、これで問題が解決したわけではない。第1ステージから第2ステージへ進むわけで、これから紆余曲折が始まりそうである。そうなると今後も為替、株価、商品とすべてイラクに振り回される状態が続く。読みにくい相場であることは間違いない。

 さて、建玉を清算しよう。東京一般大豆の買い1枚10月限は2万9,940円⇒2万9,290円(14日前引)=650円×50倍×1枚=▲3万2,500円−6,930円(手数料、消費税)=▲3万9,430円。東京トウモロコシの買い1枚11月限は1万5,320円⇒1万4,910円(14日前引)=410円×100倍×1枚=▲4万1,000円−6,930円(手数料、消費税)=▲4万7,930円。2銘柄通算で8万7,360円のマイナス、残高は▲13万4,656円。う〜む。
 今度はガソリンと灯油の買い。灯油の在庫は低水準。基準値は14日前引、東京ガソリン1枚買い12月限2万5,600円、東京灯油1枚買い12月限2万8,910円。
(WAN)

2002/11/13(水)
寒波でもじゃがいも消費は増えない
【じゃがいも】
 今年の日本列島は季節が早めに動いている。桜の花が平年より10日から2週間も早く咲いたのは記憶に新しいが、『春が早くくる年は冬が早くくる』というジンクス通り、日本列島に冬が早く到来している。商品先物市場に上場されている銘柄で、冬が追い風となるのはブロイラー、鶏卵、じゃがいもといわれている。
 ブロイラーは水炊きなどの鍋物、鶏卵はおでんや鍋物の需要が出ているようだが、じゃがいもは余り寒波の恩恵を受けていないようだ。野菜で鍋物需要が活発なのは白菜、長ネギ、しめじ、えのきだけ、エリンギ、大根、春菊、水菜などで、鍋物にほとんど使われないじゃがいもは早くきた冬とは無縁だ。
 それなら、シチュー、グラタンなどの温かメニューがじゃがいもには追い風になるかといえば、決してそうではないのが痛い。短い時間で料理を作るというライフスタイルになり、わざわざ皮を剥き、時間をかけて煮込む料理が敬遠されているのだ。肉じゃがにしてもわざわざ総菜屋から買う時代、じゃがいもの需要増大の秘策は人気タレントを使って、簡単メニューを紹介してもらうことかも知れない。
(お気楽人)

2002/11/11(月)
円高を背景に続落するが
【Gold】

 東京金は軒並み続落した。為替市場で円が1ドル=119円台に上伸した地合を引き継いで、先限は1,250円前後のレンジを下放れている。もっとも、ロコ・ロンドンのスポット(現物価格)は320ドル近辺を維持するなど底固い側面を見せていることから、東京市場でも積極的に売り込む向きは少なく、前場で買方の手仕舞いが一巡したあとは、模様眺めムードが広がっている。
 目先的には週明け11日のニューヨーク金市場で320ドル台を維持できるかどうか注目される。市場ではここにきて、米系ファンドなど大口投機家の買いポジションが膨らんでいることから、利食い売り先行による急落を警戒する声も聞かれる。逆に米株式の下落、為替のドル安を背景に期近が320ドル台を維持し続けると、米系ファンドの追撃買いが入り、一時的にせよ325ドルを上抜く可能性も指摘される。ともあれ、市場では目下のところ、強弱観が交錯しており、一方的に仕掛けづらい環境にあることは確かなようだ。
(Cary)

2002/11/08(金)
11月に入ってからもブラジルでは順調な降雨
【コーヒー】

 10月末からようやく雨が降り始めたコーヒー主産地ブラジル。11月に入っても雨量は良好だ。11月は日本でいえば『梅雨』のようなもので、余程の異常気象にならない限り、雨が降らないということはまずない。干ばつ騒ぎはほぼ終了したのではないか。ただ、10月の干天によるストレスがどの程度作柄に影響を及ぼしたかが判明するには時間がかかろう。

11月のブラジル各地域の降雨量(1−5日)
《BAHIA州》
Barreiras 42ミリ(186%)
Lencois 61ミリ(228%)
Vitoria Da 18ミリ(60%)
Caravelas 41ミリ(114%)
《MINAS GERAIS州》
Pedra Azul 74ミリ(264%)
Aracuai 115ミリ(324%)
Diamantina 86ミリ(999%)
Bero Horizonte 71ミリ(198%)
Lavras 50ミリ(180%)
《SAO PAULO州》
Votuporanga 66ミリ(270%)
Franca 29ミリ(84%)
Presidente 32ミリ(138%)
《Parana》
Londrina 35ミリ(126%)
Campo Moura 44ミリ(180%)
Irati 35ミリ(138%)

※カッコ内は平年比
資料:ソロモン・スミス・バーニー社
(YS)

2002/11/7(木)
どうなる米国の外交と経済
 米国の中間選挙でブッシュ共和党が勝利、ブッシュ政権の政策が信任された。つまり、米国民は経済よりテロとの戦いを支持したことになる。これでイラク攻撃もOKとなったわけで、米国の外交は新たな段階に進む。
FRB(米連邦準備制度理事会)が11ヵ月ぶりに利下げし、FFレートは0.50%引き下げられて1.25%と41年ぶりの低水準となった。41年前といえばベトナム戦争特需で米国の景気拡大が始まった頃だ。

 さて、建玉を清算しよう。東京ガソリンの買い1枚5月限は2万6,840円⇒2万5,660円(7日前引)=1,180円×100倍×1枚=▲11万8,000円−7,980円(手数料、消費税)=▲12万5,980円。東京灯油の買い1枚5月限は2万4,390円⇒2万3,730円(7日前引)=660円×100倍×1枚=▲6万6,000円−7,980円(手数料、消費税)=▲7万3,980円。2銘柄通算で19万9,960円のマイナス、残高は▲4万7,296円。ついに負債を抱えてしまった。
 今度は大豆とトウモロコシの買い。動き出すのを待つ。基準値は7日前引、東京一般大豆1枚買い10月限2万9,940円、東京トウモロコシ1枚買い11月限1万5,320円。
(WAN)

2002/11/6(水)
ロシアとは対照的な南アの販売戦略
【Platinum】

 今日は、これから都内の某ホテルで南アフリカ大使館が主催する商談会に出席する。日本側からはアパレル、及びジュエリー業界の関係者が多く招待されているほか、南ア側からも大使館関係者やジュエリー・デザイナー、女優、モデルなどが多数出席されるという。
 南アは世界最大の白金供給国で、世界全体の70%を占める。一方、日本は世界でも有数の消費国で、特にジュエリー部門においては世界最大である。すなわち、南アにとって日本は非常に大切なお客様なのである。しかし、長引く景気低迷の影響で、日本のプラチナ・ジュエリーの消費量は年々減少の一途を辿っているのが実情。南ア大使館が今回のような商談会を開催するのは、それだけ日本企業にプラチナを売り込むのに必死であることの表れでもある。この辺りは、ロシアと対照的な販売戦略を垣間見ることが出来るようで、非常に興味深い。
 ともあれ、南ア側が提示するプレゼンテーションに日本企業がどれほどの興味を示すのか気になるところだ。
(Cary)

2002/11/5(火)
不良債権処理の加速必要
【経済】
不良債権処理は十数年来の課題で歴代政権が先送りしてきた課題であるが、小泉政権で初めて着手の段階を迎えた。そうなると与野党がこぞって竹中プランに反対するが、改革は何処からか着手しなければ始まらないし、ペイオフが国際公約であろうと、不良債権処理には延期が必要ならやるべきであるだろう。それに対して銀行を筆頭に反対するのは金融界の身勝手さであり、野党(民主党は不良債権処理優先に賛成)の多くは反対するが、代案はないし、批判のための批判ばかりで国民のことを考える政治家や完了は皆無ではないかと思われるほどだ。国民の政治意識の低さはいうまでもないが、『妬み』と『苛め』と『責任回避』の日本というレッテルは返上したいものだ。投資については『自己責任』と『危険開示』(ディスクロージャー)は対の問題である。同様に銀行が責任を全うし、改革に着手すれば社会も同調する。竹中案実施に対して銀行が『30兆円の貸しはがしをする』といったことは、顧客を人質にして強弁することであり、どこかの拉致事件を起こした国と考え方が似ていないか?政治は必要なフィールドを用意すればよい。市場のルールを守り、市場機能を有効に活用することが改革を進める上で必要不可欠な要素であろう。
(ぶれとん・うっず)

2002/11/01(金)
10月末からブラジルでまとまった降雨
【コーヒー】

 コーヒーの主産地ブラジルでは10月末になってようやく恵みの雨が降ってきたようだ。例年11月以降は大量に雨が降るのが普通であるため、干ばつ相場もややピークを過ぎた感もある。31日のダウジョーンズ通信によれば、『ブラジルの南東部ではここ4日間で最大100ミリの降雨があったが、異常な乾燥気象による打撃から回復するには遅すぎた』との現地農家のコメントを報告しているが、生産者のコメントはいつも大げさであるだけに、多分に割引いて考える必要があるだろう。ただ、今年はエル・ニーニョ現象が発生しており、11月に再び降雨不足に戻らないとも言い切れない。可能性としては小さいのだろうが、注意は必要だろう。

 松井選手の大リーグ行きが決まり、プロ野球の人気離散は更に進みそうだ。巨人の看板プレーヤーがいなくなる影響は計り知れない。しかし、これまでビールを片手にプロ野球さえ見ていれば良かった人達が、これから野球に愛想を尽かして日本の政治や経済に関心を示すようになれば、むしろ良い結果をもたらすかも知れない。古代ローマの詩人ユウェナリスは『市民は政治的関心を捨ててから久しい。今では萎縮して、たった二つのことだけに気を揉んでいる。パンとサーカスに』と当時のローマ市民を風刺したが、こうした状況は現代の日本に譬えられることがある。大方の人々の関心は旨い酒や食べ物、娯楽の話題ばかり。『これで良いのか…』と感じる人も多いだろう。
(YS)

2002/11/1(金)
『燃料電池』報道には要注意!?
【Platinum】

 東工取の白金が下げ足を速めている。2,200円台前半の高値圏で、個人投資家が買い付いたところでリースレートが低下し、それを受けて先安不安人気が再燃、買い玉の整理売りと新規売りが加わって、あっという間に2,100円台前半まで崩れた。この調子で行くと来週あたり2,000円台に突っ込む可能性も否定できない。もっとも、ここで個人投資家が過剰に売り込んでくると、リースレートが急反発し、結果的にはそれらカラ売り玉が起爆剤となって新たな上値波乱を呼びかねないだけに注意が必要だ。
 それにしても、今週29日に某経済新聞の朝刊で【「燃料電池」材料に上昇 GM発売で需要拡大観測】との見出しが躍ったとたんに、白金相場の地合が悪化するとは…。ちなみに、昨年5月21日に先限が2,358円の高値を示現したあと、激しい下げに見舞われる直前にも、同新聞に【燃料電池】の見出しが躍っていたと記憶している。単なる偶然なのだろうが、不思議な話である。
(Cary)

2002/10/31(木)
レンジ取引が続く
【Gold】

 米耐久財受注額、或いは消費者信頼感指数など、ここにきて米国経済の減速を裏付けるような数字が並び始めている。本来であれば、ここで米株式が急落し、相対的にニューヨーク金が急伸しても不思議ではないはずであるが、今回はFRB(米連邦準備制度理事会)の追加利下げ期待から米株式が底固い足取りを示しているため、金の戻りも中途半端なものとなっている。期近ベースで310ドル割れの危険性は遠のいたものの、逆に320ドルを突破するシナリオも描きにくいのが現状だ。為替の円高に一服感が芽生えている点を加味しても、東京金の先限は引き続き1,250円を挟んだレンジ取引に終始するものと見られる。
(Cary)

2002/10/31(木)
半年先の景気は?
 株価がなかなか下げ止まらない。日経平均は8月28日に1万円を割り込み、10月10日には8,197円まで下げた。そこから9,134円まで戻したが、再び9,000円台割れ。まだ底入れ感がみられず、先安懸念は消えていない。株価は半年先を先取りするというから、そうなると来年4月頃までデフレ状態が続く可能性がある。

 さて、建玉を清算しよう。東京一般大豆の買い1枚8月限は3万0,700円⇒3万0,350円(31日前引)=350円×30倍×1枚=▲1万0,500円−6,930円(手数料、消費税)=▲1万7,430円。東京トウモロコシの買い1枚11月限は1万5,870円⇒1万5,660円(31日前引)=210円×100倍×1枚=▲2万1,000円−6,930円(手数料、消費税)=▲2万7,930円。2銘柄通算で4万5,360円のマイナス、残高は15万2,664円。また、沈んでしまった。
 今度はガソリンと灯油の買い。自律反騰狙い。基準値は31日前引、東京ガソリン1枚買い5月限2万6,840円、東京灯油1枚買い5月限2万4,390円。
(WAN)

2002/10/30(水
金投資のパフォーマンス良好
【金】
 モーニングスター紙が調査集計した投資信託(オープン)のベスト10を見ると、トップは『マーキュリー・ゴールド・メタル・オープン』であり、世界の金や貴金属関連に投資対象を特化あるいは集中しているファンドのパフォーマンスが極めて高く、トップテンに金関係のファンドが5本も入っていることが明らかになった。こうした調査結果を見て、更に金に対する関心が高まっているという。9月末の投資信託の純資産残高は前月比646億円増の37兆5,014億円となった。株式を中心に組み入れた投信は成績が悪く、地域密着型の投信は無惨な状態という。こうした中でひときわ輝いているのがゴールドを中心とする投信である。ファンドマネージャーはこうしたパフォーマンスと人気の背景について、世界的な株安と債券の不調、さらにはイラクや中東情勢、北朝鮮の不穏な動きなど国際緊張を理由に挙げている。しかも、各国が景気対策を実施してデフレ解消に走れば、株価が回復しても金への関心は薄れるどころか、インフレ懸念を先取りして更に伸びると分析する向きもあるほどである。
(ぶれとん・うっず)
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