相場用語集
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青田ほめ(あおたほめ)
 農産物の相場に使われる言葉で、生育期の状態をみて、豊作人気になることをいう。

青天井(あおてんじょう)
 相場がどこまでも高くなりそうなときの形容。また当月限がそれまでの値幅制限を解かれた状態。いずれも相場が強い時に使われる。

煽る(あおる)
 相場を自分の思いどおり有利に導くため多量の買い物を出して相場を動かすこと。(反意語:売り叩き)

悪循環(あくじゅんかん)
 売り物が出て相場が下げ、これをみて、嫌気した売り物が出て、さらに相場が下がる状態をいう。

アク抜け(あくぬけ)
 弱い材料がなくなったことを示す。灰汁(アク)があっては食べられない食物も、それが抜けると美味しく、消化もよいように、素直に相場が上昇できる状態。

悪目(あくめ)
 相場が悪いというのは、相場が弱いことをいう。つまり相場が弱く見える状態をいう。相場手法としては弱く見える時に買うべし、という格言もあり、『悪目買い』という表現がある。


上げ足(あげあし)
 相場が上昇する様をいう。価格の変化を足取りといように、ケイ線のことを『足』と表現することもある。例えば『ロウソク足』『引け値足』『値幅足』などケイ線の種類を区別するときにも『足』を使う。

上げこじれ(あげこじれ)
 上昇しかけた相場が保合(もちあい)状態に入って上げそこねること。

足取り(あしどり)
 相場の辿った経過、価格変化を振り返った時の表現、もしくは予測する時にも使われる。一般的に警察の捜査でも犯人の足取りを追うなどと使われる。

味(あじ)
 相場の強弱の感触をいう。日本の相場用語には感覚的、情緒的な表現が比較的に多い。この『味』などは好例で根拠はない。

頭打ち(あたまうち)
 天井を打ったという意味。価格の動きをケイ線で表現すると、人間の頭が伸びるような形で高値をつけるが、同じ位置(水準)から上に伸びられない状態、つまり天井を形成したとの判断。


穴埋め(あなうめ)
 ケイ線で相場が放れて空間ができたところを、その後の相場で埋めること。『窓埋め』(まどうめ)ともいう。

余り物(あまりもの)
 商品が供給過剰の状態。『余り物に値なし』などと表現する。

綾(あや)
 一時的な逆行現象をさす。上げ相場途上の小幅な下げを『綾押し』、下げ相場の途中の小幅の上げを『綾戻し』という。

甘い(あまい)
 相場の様子が弱くなること。

安心売買(あんしんばいばい)
 弱材料が続出して下げ相場の時に売ることを『安心売り』、反対に強材料一色で相場が上昇する時に買うことを『安心買い』。表現として『売り安心』『買い安心』がある。

居すわり(いすわり)
 相場が一時的に動かぬ状態。また、多くの場合、腰をすえて建玉を長く抱いていること。『買い居すわり』などと表現する。影響力のある建玉を対象とする。

委託(いたく)
 顧客が商品取引員に売買を注文し、取引所の市場で売買の執行を委託(代わりに売買を行うことを依頼)すること。顧客のことを委託者、資金を委託証拠金、手数料を委託手数料という。

板寄せ単一約定(いたよせたんいつやくじょう)
 1日のうち、競り売買の時間を決め、その場節ごと、限月ごとに商品の売買を行い、競り売買により、売方と買方の売買注文が同数になるまで競って、参加した売買双方全体が同一価格値決めする方法。

一巡(いちじゅん)
 買い人気あるいは売り人気が途切れ、一方向への力が弱まる様。『買い一巡』『売り一巡』『踏み一巡』『投げ一巡』などの表現がある。

一段高・一段安(いちだんだか・いちだんやす)
 上げ相場がひときわ高くなることを『一段高』、下げ相場がそれまでに比べて一層下げることを『一段安』という。

往って来い(いってこい)
相場が大幅上昇し、その後の上下動はあっても、上昇を開始した時点の水準に戻ってしまう状態、反対に下げてももとの位置まで戻すという、建玉にとって損も益もない状態への復帰をいう。

嫌気(いやけ)
 買方が相場の下落で嫌になり、買い建玉を手仕舞ったりすること。

煎れ(いれ)
 カラ売りした建玉を、下がる見込みがないために損を承知で買い戻すこと。関西市場で使われる。関東では『踏み』という言い方が多く使われる。

因果玉(いんがぎょく)
 高値で買ったのち相場が下がり、損計算となっているため、あるいは安値で売ったが、相場が上昇して損勘定となり手仕舞えない建玉。

陰の極(いんのきょく)
 どん底、下げ切ってこれ以上は下げられない状態、大底のこと。

受方(うけかた)
 受渡しの時、商品を受け取る側。現物の受渡しに用いる言葉。現金決済の差額を授受する。


終値(おわりね)
 最後の約定値のこと。前場終値、後場終値、週の終値、月の終値という。

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買い埋め(かいうめ)
 カラ売りしていた建玉を買って決済すること。『買い戻し』と同意。

買いハナ(かいはな)
 板寄せ単一約定の競り売買で、買い注文より売り注文が多い場合のこと。買い物が少ない分だけ、まだ『買える』という状態。価格は下げの気配を示す。

顔合わせ(かおあわせ)
 過去のつけた高値、または安値に相場が来ること。

買い玉(かいぎょく)
 先物取引で買付けた商品のこと、または買建玉のこと。

買い下がり(かいさがり)
 しだいに下がる相場を買ってゆくやり方。難平(なんぴん)買い下がりという戦法が代表的、リスクとコストを考える必要のある方法。

買手市場(かいてしじょう)
 売り物が多い状態のこと。買ってくれる人をさがすところから名称がついた。買い手の意志が通り易い市場。


買い長(かいなが)
 買方の店数が売方の店数より多いこと。『下長』(したなが)ともいう。買いついているので、やがて下げるとの解釈もある。

格差(かくさ)
 商品先物取引は格付取引で、標準品に対する供用品の価格の差。取引所によって決められる。

格付け(かくづけ)
 商品取引所で定めた受渡標準品に対し、その代用として供用できる品物に対する標準品との価格差(格)を決めること。

片建て(かただて)
 売りか買いかのどちらか一方の玉を残すこと、または両建の一方の玉をはずして片方の玉だけを残すこと。

片道手数料(かたみちてすうりょう)
 取引所が定めている手数料は通常、買い、または売りの片道手数料である。買建てして、これを転売して決済すると、往復の手数料が必要になる。売建てして買い戻す時も同様で、片道手数料表示の2倍の額となる。


空売り(からうり)
 現物を持たずに売ること。反対に現物を引き取る意思なしに買う場合は『空買い』(からがい)という。

仮需要(かりじゅよう)
 実際に現物を必要とするのではなく、投機を目的として買い物、又、現在、需要はないが、値上がりを見込んで現物を思惑で手当てすること。

気崩れ(きくずれ)
 特別な弱材料はないが、心理的に嫌気されて売り物が出て相場が急落する。

期先(きさき)
 先物取引で受渡し日の先になるもののこと。6ヵ月の限月制の商品の場合、5ヵ月、6ヵ月後に受渡日が来る売買約定。その月を期先限月という。

期近(きぢか)
 期先とは逆に、受渡し期日が最も早くくる売買約定で、その月を期近限月という。

刻み(きざみ)
 相場の幅の刻みかた。正式には『呼び値』という。最小変動価格単位のことで、銘柄によって異なる。

逆ザヤ(ぎゃくざや)
 当限(とうぎり)より中限(なかぎり)、中限より先限(さきぎり)の相場が安い価格差の関係。品不足になると期近が高くなる逆ザヤを形成することがある。

逆張り(ぎゃくばり)
 人気が強まって相場が高くなった時に売り、人気が弱まって相場が安くなった時に買う戦法。人気の裏を行く戦法であり、上下のある一定の目標値段を決めて、その値がきたら売り又は買う方法もある。(反意語は順張り)。

逆指値注文(ぎゃくさしねちゅうもん)
 ある値段以下売り、ある値段以上買い、という注意。普通は安ければ買い、高ければ売るわけだが、その逆を行うこと。俗に『逆指し』という。

玉整理(ぎょくせいり)
 売買取組が多い時、あるいは損勘定の玉(因果玉)が残っている時、これが整理されること。

玉締め(ぎょくじめ)
 カラ売り玉を狙って、値段を煽ったり、吊り上げて踏み退くように仕向けること。


限(きり、ぎり)
 限月(げんげつ)のこと。先限(さきぎり)などとつかう。

キングの法則(きんぐのほうそく)
 18世紀英国の経済学者グレゴリー・キングが発見した、農産物の収穫高と相場との関係。収穫高が10%、20%、30%、40%、50%と減少する時、相場は30%、80%、160%、280%、450%という具合に騰貴するというもの。

食い合い(くいあい)
 取組のこと。取引所で約定した売りと買いの組合せ。

景気循環(けいきじゅんかん)
 景気は繁栄⇒後退⇒不況⇒回復というサイクルを持つ。景気循環説には、シュンペーターとケインズが代表的。

罫線(けいせん)
 相場の動きをグラフにしたもの。英語でチャートという。基本は始値、終値を示した『ロウソク足』や値幅ごとにつける『値幅足』や『練行足』、新値更新を基準にした『三本抜新値足』など、数多くある。期間別には日足、週間足、月間足がよく使われる。


気配(けはい)
 市場における強弱のニュアンス、ムード、相場つき、市場人気。

現受け(げんうけ)・現引き(げんびき)
 受渡日に買い玉を持つ買方が現金を支払って商品を受け取ること。(反意語は『現渡し』)。

腰(こし)
 買方や売方の態度のこと。また相場の手応え。『売り腰が強い』などと表現する。

こじれる
 相場の上昇、下降がなめらかでなく、素直でないことをいう。『下げこじれる』などと表現する。

小幅往来(こはばおうらい)
 相場が小幅の動きを繰り返すこと。往ったり来たりするの意。

後場(ごば)
 取引所における午後の立会と、その相場。『後場寄り』というのは後場1節のことを指す。


コンドラチェフ・サイクル
 25年と30年の上昇期と下降期を合わせた長期の循環を示したもの。第1波動(1780〜1844年)、第2波動(1844〜1890年)、第3波動(1890〜1954年)、第4波動(1954〜?)。技術革新説と戦争説などがある。

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材料(ざいりょう)
 相場を動かす要因。『需給材料』などと呼ぶ。強材料、弱材料、中立材料という分類がある。

先限(さきぎり)
 最も遠い先に受渡期日を迎える限月のこと。

先物取引(さきものとりひき)
 将来の一定の時期に売買約定の受渡し及び現金決済などを約した取引。

差金決済(さきんけっさい)
 売値と買値の差金の授受により決済すること。反対売買(はんたいばいばい=買付⇒転売、売付⇒買戻し)によって行う。

下げ渋る(さげしぶる)
 下げていた相場が、下げそうで下げない状態。


指値(さしね)
 売買注文を出す時、売買執行の値段を指定するその値段。『指値注文』という。

様変わり(さまがわり)
 いままで上昇していた相場が急変して下げに転じたり、下降していた相場がいきなり上昇するという、相場の様子がガラリと変わること。

サヤ
 相場の変動による売り値と買い値の開き。同一時刻における銘柄間、限月間、場所間の値段の開き。

サヤ取り(さやとり)
相場の変動、地域差、時間差などによる価格の値開きを利用して、その差益を取ること。英語ではスプレッド、アービトラージ、ストラドルなどという。

サヤ寄せ(さやよせ)
 離れていた価格差が縮小することをいう。サヤが小さくなること。


ザラバ方式(ざらばほうしき)
 多数の売方と買方が互いに値段を競い、その中で値段と数量とが合致した者が個々に、相対で随意に売買を成立して行く方法。米国の商品取引所や日本の証券取引所における、寄付きと大引けを除く中間の売買方式がザラバ方式。

三尊天井(さんぞんてんじょう)
 ケイ線の形で、中央に一段高く阿弥陀如来像、その左右一段下に勢至菩薩と観音像が侍立している様を、天井型になぞらえた言葉。米国ではヘッド(頭)・アンド・ショルダー(肩)とチャートの形を呼んでいる。

地合(じあい)
 相場の手応え、素地、下地、味を示す。『地合が強い』『強調地合』『軟弱地合』などと表現する。場味(ばあじ)に通じる表現。

仕掛ける(しかける)
 相場の騰落変動を予想して、新たに売買の注文を出すこと。

仕切る(しきる)
決済する(手仕舞いする)こと。売り建玉を買い戻す、あるいは買い建玉を転売すること。対抗する言葉として『新規』に対して『仕切り』という。

自己売買(じこばいばい)
 商品取引員が顧客の注文によらず(委託玉でなく)自己の勘定で売買を行うこと。自己売買の玉を自己玉という。

地相場(じそうば)
 実勢相場と大きく遊離していない、安定的な水準での相場。

下押す(したおす)
 相場が安くなること。

下長(したなが)
 取組のうち、買方の店の数が売方の店数より多いことをいう。『買い長』ともいう。

確り(しっかり)
 相場が強い様をいう。前日引値と比べて高い時に、『相場が確りしている』と表現する。

実需(じつじゅ)
 仮需に対する言葉で実需要。実際に消費するために出た商品の需要。実需筋とは、その商品を実際に消費するメーカー、問屋などを指す。

実勢相場(じっせいそうば)
 需要と供給の量的関係で決まる価格、相場をいう。これに対して、自然価格は、商品の採算上、こうあるべきだという価格で理想価格と呼ぶ。

実弾(じつだん)
 実物、現物のことをいう。売買双方にとって現物(実弾)の手持ちが多いか少ないかによって、相場の強弱が決まる場合がある。

仕手(して)
 大口の売り手、買い手。相場を動かそうとして、大きく相場を張る人のこと。

品薄(しなうす)
 現物とくに取引所での受渡し供用品が少なくなることをいう。

地場(じば)・地場筋(じばすじ)
 取引所所在地や、その付近の者という意味から転じ、事情に詳しいクロウト(玄人)筋のこと。

写真相場(しゃしんそうば)
 他の市場にならって値をつける相場。市場に独自性がなく、他の有力市場の相場をカメラで写し撮った様に模倣する相場。

受託契約準則(じゅたくけいやくじゅんそく)
 商品取引員が顧客から委託を受ける(受託)際に必要な条件を取決めた規則。

循環買い(じゅんかんがい)
同一種類の商品(生糸と乾繭など)の間で、とくに高くなったものを利食い売りし、割安のものを買うという戦法。循環売りはその逆。

順ザヤ(じゅんざや)
 当限より中、先限が高いこと。金利や保管料がかかる分だけ、先に行けば行くほど高くなるという解釈が基本である。また、産地より消費地相場が高いこと。

自律運動(じりつうんどう)
 相場自身の内部に蓄積されたエネルギーによって行われる運動。売り過ぎには戻そうとする力が生じ、買い思惑が需要を上回った時に下げようとする力が生じる。自律作用ともいう。

新値(しんね)
 これまで付かなかった値段の新しい高値を新高値といい、新しい安値を新安値という。

ストップ高・安(すとっぷだか・やす)
 取引所は相場が極端に上下し市場が混乱するのを防止するため、1日における相場変動の値幅を制限している。制限値幅は取引所の業務既定で定められる。

ストップ・ロス(Stop loss Order)
 ストップ・ロス・オーダーの略で、これを訳すと『損見切り注文』である。一定の損失額に達したら、その注文を手仕舞うこと。これを利用したのが『金ストップ・ロス取引』である。

ストラドル(Straddle)
 先物取引では類似商品間のサヤ取引(インター・コモディティー・スプレッド)のことを示す。『貴金属ストラドル取引』は、金と銀の組合わせ、金と白金の組合せ、白金と銀の組合せによって行われる。割高な方を売り、割安な方を買うという方法。

スプレッド(Spread)
 値ザヤの意味。同一商品に限月間サヤ取引(インター・デリバリー・スプレッド)のことを指す。『金スプレッド取引』は期近限月で現受けを行い、期先で現渡しするサヤ取り売買の方法。

清算取引(せいさんとりひき)
 売買約定した商品の受渡し期限に現物の受渡しにより決済でき、また受渡し期限までに売買差金を授受して途中決済できる取引。現物受渡しのあるものを『現物先物取引』、現物受渡しがない現金決済の先物取引を『現金決済先物取引』という。

整理商い(せいりあきない)
 売り建玉または買い建玉をもつ人が買い戻しあるいは転売して手仕舞うために行う商い。

節(せつ)
 取引所の立会を、午前、午後に区切り、さらに最初の立会を前場1節、次の立会を前場2節、その後が前場3節、午後の部も後場1節、後場2節、後場3節となり、例外的に引けあと節という立会もある。

繊度(せんど)
 糸の太さをいう。生糸はデニールという単位を使い、デニール数が大きいほど糸は太い。綿糸、毛糸は番手という単位を使い、番手が大きいほど糸は細い。

底(そこ)
 相場が下がるだけ下がって、もうこれ以下には下がらないという状態。その状態に達することを『底入れ』という。

底値鍛錬(そこねたんれん)
 相場が下値で十分もんで、投げる人は投げ、地合がよくなって、やがて反騰に向かう準備期間にある状態のこと。

損切り(そんぎり)
 建玉が思惑に反して損勘定となり、見切りをつけて手仕舞いすること。

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大勢(たいせい)
 相場の見通しをたてる場合の、やや長期の見通しをいう。『大局』ともいう。短期を『目先(めさき)』、『中勢(ちゅうせい)』はその中間的な期間の見通し。

大納会・大発会(だいのうかい・だいはっかい)
 年末の最終立会のこと。新年最初の立会を大発会という。

高値覚え(たかねおぼえ)
 相場が下落したのに、前の高値が忘れられないで、現在の値段を割安に感じることをいう。

高値つかみ(たかねつかみ)
 高い相場の時に買った買い物を持って、現在、損勘定になっている時の評価。


高値取組(たかねとりくみ)
 相場水準が高くなったところで取組んだ建玉。相場が反落すると高値で買い付いた買い玉が残り、高値取組の相場は下げ期間が長期化する。

建玉(たてぎょく)
 取引所の商品先物市場で売買取引された売買約定の決済未了の契約。売り玉、買い玉という。

建値制(たてねせい)
 その時の市況如何で出し値を引き上げたり、引き下げたりして売るのが時価販売であり、市況の変化にとらわれず、一定期間は一定値段で売るのが建値制。

騙し(だまし)
 相場が上がるとみせかけて、多くの人に買わせてから、大きく下げる現象(売りの場合は逆)。ケイ線でこのような日足の格好になる形を『騙し線』という。

単一約定値段(たんいつやくじょうねだん)
 競り売買により取引を行う場合、その立会中の売買約定を一本の値段で成立させる。売買取引に参加するすべての人の共通の約定になる。


ちゃぶつく
 高いと思って買うと安くなり、安いと思って売ると高くなるように、相場がつねに自分の見込みと反対に動いて、往復(売り買い)で損をすること。

帳入れ値段(ちょういれねだん)
 取引所の事務を簡便にするため、取引所は一定期間を区切り、その期間中の売買約定は帳簿記長のために一定値段を設け、その値段で記録する。

提灯(ちょうちん)
 有力筋の動きに雷同して、同様の商いをすること。『チョウチンをつける』などと表現する。

追撃売り(ついげきうり)
 崩れかかった相場にさらに追い打ちをかけるように売り込み、利を大きくするのが狙いで売ること。利乗せ売りともいう。

繋ぎ(つなぎ)
 保険つなぎのこと。商品を手持ちしている時、値下がり損を防止するため、その全部または一部を一方で売り約定することを『売り繋ぎ』という。英語でヘッジング(Hedging)またはヘッジという。


強張る(つよばる)
 相場が実際に上がらなくても市場の人気が強くなっている状態をいう。似たような現象に『強含む』『強保合い(つよもちあい)』がある。

訂正相場(ていせいそうば)
 行き過ぎが修正された相場。高過ぎる相場は下降し、下げ過ぎた相場は上昇する。

低迷(ていめい)
 相場が安い水準にとどまり、商いがふるわない状況。

手掛り(てがかり)
 相場を行うとき、対象銘柄を売買する場合の材料となるもののこと。

出来高(できだか)
 売りと買いとの一つの組合せを単位として計算したものが出来高。売買それぞれを単位として計算したものが売買高。従って売買高は出来高の倍になる勘定である。

出来不申(できもうさず)
 市場で売買がまったく成立しないために、値がつかないこと。

手口(てぐち)
 市場で成立した売買の当事者と、その売買数量。


手仕舞い(てじまい)
 建玉を決済し、売買関係が離脱すること。買い玉は転売し、売り玉は買い戻すこと。

出直り(でなおり)
 低迷していた相場が上昇基調に転ずること。

手振り(てぶり)
 市場において場立(市場代表者)が売買の数量、値段を指のサイン(米国ではハンドシグナル)で売買を行う行為。

手控え(てびかえ)
 相場の見通しがつかず、売買を差し控えていること。

天井(てんじょう)
 相場のもっとも高い値段。ケイ線の形で2番目に高いという戻り高値を『2番天井』と表現することがある。

手持ち筋(てもちすじ)
 現物を持っている者のこと。先物市場での売買に参加している場合が多い。

転売(てんばい)
 買い約定を反対に売って売買関係を解消すること。


動意(どうい)
 保合っていた相場が動き出す気配を示したときの状態。『動意づく』『動意薄』などと使う。

当限(とうぎり)
 先物取引において、受渡月となった限月のこと。『当月限』(とうげつぎり)ともいう。

同ザヤ(どうざや)
 異なる銘柄、異なる限月、異なる市場間における相場が同一であること。

当用買い(とうようがい)
 当面の需要を満たすための小口買い(米国ではハンド・トゥ・マウスと表現する)。

トガメ(とがめ)
 売買の約定と反対の結果におちいり損をすること。

解合い(とけあい)
 売買当事者の協議あるいは官庁の命令もしくは取引所の決定などによって、売買約定を一定の値段により決済すること。


トコロ相場(ところそうば)
 各地の取引所間の相場は、平常は運賃、諸掛り分程度の値開きとなっているが、時に投機的な動きや需給事情の変化で、取引所によって著しく高騰したり、下落したりする。このような地域によってマチマチな相場をいう。

ドタ
 値段の区切りをいう。値段表示の100円以下の端数のつかない値段をいう。300円を『300円ドタ』という。

突発材料(とっぱつざいりょう)
 前もって予想されなかった材料のことをいう。

突飛高(とっぴだか)
 相場が予想外に急騰すること。一般に知られている強材料が見当たらないのに、いきなり高くなった時。

独歩高(どっぽだか)
 他に比較して、ある銘柄、ある限月、ある市場だけが高くなること。反対は『独歩安』。

途転(どてん)
 それまでの方針をがらりと買えること。つまり、売方ならば売り玉を手仕舞い、反対に買い玉を建てる。『途転買越し』とか『途転売越し』と表現する。


飛ぶ(とぶ)
 相場が急に上昇することをいう。米国ではブーストなどと表現する。

取組(とりくみ)
 売りと買いが取り組むことから、売買の約定のことをいう。取組高とは売買契約の数量で『未決済約定残高』ともいう。

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ナベ底(なべそこ)
 安値が長期にわたり、一般にそれと気づかないうちに底入れを完了して立ち直る足取りが、ちょうどお鍋の底のような形となっているので、この名がある。

成行(なりゆき)
 売買取引をする際、指値せず値段をかまわずに売買すること。その注文を成行注文という。米国ではマーケット・オーダー(指値はリミット・オーダー)。

軟化(なんか)
 相場の地合が軟弱になること。小幅の下げが続き、買い人気が遠のいている状態。


軟派(なんぱ)
 先行きの下げを見込んで売っている者、同一見解の弱気なグループ。

難平(なんぴん)
 災難、つまり損失を平(たいら)にする、損失を平均するという意味から転じて、売買の値段を平均して相場を仕掛ける平均売買方法。『難平買下がり』『難平売上がり』がある。

荷もたれ(にもたれ)
 在庫が多くて相場が上がりにくいこと。荷圧迫とほぼ同義語。

鈍い(にぶい)
 相場の動きが不活発なこと。鈍化(どんか)するなどともいう。

庭先(にわさき)
 農家の庭先を受渡し場所として値段を決めること。農産物の集荷・買付業者と農家の取引を庭先取引という。

人気(にんき)
 市場の空気、相場に関係する人たちの強弱の気持ちや見通し、関心の度合など。

抜く(ぬく)
 相場が動いて、ある一定の値段を越えることをいう。『上抜く(うわぬく)』などと表現する。


抜ける(ぬける)
 ポジションから離脱すること。手数料抜け(俗に手抜けと呼ぶ)とは、利益勘定が手数料分に達したことをいい、ここから先の利益は純益になるという意味。底が抜けるとは、予想された下値を大きく下回ることをいう。

値洗い(ねあらい)
 取引所では事務の処理上、多数の約定値段を一定の値段で引き直すこととしているが、この場合に生ずる差金(約定金、または帳入差金)を計算すること。

値頃(ねごろ)
 ちょうど頃合いの値段のこと。売るのに頃合いの値段を『売り値頃』といい、その逆を『買い値頃』という。そうした判断が市場に出てくる場合に『値頃感』と表現したりする。

熱狂相場(ねっきょうそうば)
 買い人気が高まり、商いが急増して暴騰を続ける相場。

値巾制限(ねはばせいげん)
 商品取引所では各銘柄の相場の1日に動く値巾の制限を決めている。この制限値いっぱいまで相場が動くと、それ以上相場の上げ下げはさせない。いずれも前日の引け値との比較で、新甫発会日は寄付値段との比較による。

値ぼれ(ねぼれ)
 材料よりも相場の値段にほれ込んで売買すること。

納会(のうかい)
 最終日の立会のこと。当月限の最後の立会を『当限納会』という。当限納会の値段で現物の受渡し、あるいは現金決済を行う。

ノミナル
 実際に売買が成立して出来た値段でなく、気配値のこと。

乗り換え(のりかえ)
 最終決済期限のきた限月の売買玉を転売または買い戻して、先限を売り、または買うこと。当限を売って先限を買うことを『乗り換え買い』、当限を買い戻して先限を売ることを『乗り換え売り』という。

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場(ば)
 取引所の立会い場のこと。

バイカイ(ばいかい)
 同一銘柄、同一限月の売買同数量を売買同一値段で売りおよび買いとして取引所に申し出て、帳簿に記載すること。

相場用語集35

端境期(はざかいき)
 農産物の収穫前の時期。前年産の在庫が残り少なくなり、モノ不足になりやすい。

場立ち(ばだち)
 取引所の立会場で直接売買契約を行う会員または商品取引員の市場代表者。

発会(はっかい)
 取引所における毎月の最初の立会いのこと。大発会は1年の最初の立会い。新甫(しんぽ)発会は、先限に新しく生まれる限月の最初の立会いをいう。

場違い筋(ばちがいすじ)
 その市場でいつも取引している常連ではなく、他の市場で取引している者のこと。また、現物を扱う業者以外の人。

早受渡し(はやうけわたし)
 受渡し日到来前に受渡しを希望する者が取引所に申し出て受渡し日以前でも受渡しができる制度。

早耳(はやみみ)
 相場を動かすような材料を他の人より早く聞くこと。早く材料をつかんでいる人を『早耳筋』という。

相場用語集36

反動高・安(はんどうだか・やす)
 下げ過ぎた相場が、反動で高くなること。逆に上げ過ぎた相場が反動で下げることを『反動安』という。

半値押し(はんねおし)
 上げった相場が、上がった分の約半分下がること。逆に下げた分の約半分上がることを『半値戻し』という。

日柄(ひがら)
 時間の経過を示す相場上の特殊用語。普通、一つの波動の始まった時を基点として、その後の日数を勘定する。

引かれ玉(ひかれぎょく)
 現在、手仕舞えば損勘定になる建玉のことをいう。

引け(ひけ)
 前場もしくは後場の最終立会、または最終立会の相場のこと。『大引け』はその日の最終立会い。

噴き上げ(ふきあげ)
 相場が突然高騰すること。吹き上げた値段を『噴値』(ふきね)という。

浮動玉(ふどうぎょく)
 いつでも自由に売られる状態にあるだけでなく、ともすると売られやすい商品。フリー玉などの表現(ヒモ付きでないという意味もある)。

踏み(ふみ)
 売り玉を損勘定で買い戻すこと。『煎れ』(いれ)ともいう。

ブル&ベア(ぶる・べあ)
 ブル(BULL)は雄牛、相場用語では強気を意味し、ベア(BEAR)は熊で弱気を意味する。

ベーシス取引(べーしすとりひき)
 取引所相場と現物相場の値ザヤをベーシスという。現物の売買取引で価格が折り合わない時、取引所相場を利用して各自(売買双方)が希望する価格を別個に決める方法。生糸では『コール取引』と呼んでいる。

ヘッジ
 つなぎ。保険機能。所有している財貨(財産及び商品)を価格変動のリスクから防ぐため、先物市場を利用して売りつなぎ、買いつなぎをすること。

棒上げ(ぼうあげ)
 相場が一本調子に上がること。反対に相場が一本調子に下がることを『棒下げ』という。

防戦買い(ぼうせんがい)
 買方が相場の下落を防ぐために買い進むこと。反対に売方の立場では『防戦売り』となる。

ほぐれる
 取引が転売、買い戻しによって解けていくことをいう。玉整理されて因果玉がなくなること。

ポジション
 ポジション(Position)は英語で『位置』のこと。相場の位置は『売り』(弱気)と『買い』(強気)に分かれる。

保税倉庫(ほぜいそうこ)
 輸入手続きが済んでいない貨物の関税を課税されないまま置いておく倉庫。

本鞘(ほんざや)
 期先限月にかけて、当限より中、先限が高いこと。順ザヤと同じ意味。

ぼんやり
 相場に活気がなく下げ気味で、気の抜けたような相場または市場の状態。

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枚(まい)
 取引所における売買取引に用いられている数量を表現する単位。

曲がる(まがる)
 見込み違いをして損をすること。たびたび損をする者を『曲がり屋』という。

マバラ
 小口の売買あるいは小口の売買をする人。マバラ筋は複数。

丸代金(まるだいきん)
 売買約定値段の金額のこと。『総約定代金』という。金がグラム当たり2,000円なら、1枚が1kgだから1,000倍して1枚分の総代金は200万円ということになる。

見送る(みおくる)
 売買ともに商いを控えること。手がかりがなく、見通しが立てにくいときには手を出さないケースが多い。

水びたし(みずびたし)
 建玉が見込み違いによって大きな損勘定になること。

見直す(みなおす)
 市場の人気が回復して相場が上向きになること。

向かう(むかう)
 相手に対抗して、逆の売りまたは買いをすること。『売り向かう』『買い向かう』などと表現する。

無材料(むざいりょう)
 相場を動かす材料が見当たらないこと。相場が動かないことを無風状態とか膠着状態と表現する。また無相場(むそうば)ともいう。

無鞘(むざや)
 市場間、あるいは限月間の値の開きがない状態。同鞘(どうざや)と同義。

無理商い(むりあきない)
 強引な張り方、資力を超えた売買量のことをいう。

銘柄(めいがら)
 取引所の上場物件となっている商品の名称のこと。

目先(めさき)
 ごく短期間。当面の相場という意味。目先観、目先張りなどの言葉がある。また、超目先という表現も出てきた。

不申(もうさず)
 商いが不成立のこと。不申出来(できもうさず)ともいう。

もたれ
 商品の在庫が多く、相場が上がりにくい情勢にあること。『荷もたれ』ともいう。

保合(もちあい)
 ほとんど相場が動かない状態。保合続き、大保合、保合放れ、保合圏という言葉がある。

戻す(もどす)
 下落していた相場が回復して高くなること。『戻り売り』(もどりうり)とは戻したところを狙って売ること。

揉合(もみあい)
 相場が一定幅で小高下を繰り返し、騰落の決まらないこと。また売り手と買い手が長い間にわたり、競り合いをすることをいう。

模様眺め(もようながめ)
 相場の様子をみていること。相場の方向性がはっきりするまで、積極的に市場へ参加しないという姿勢。

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ヤリ
 『売り』という意味。ヤリ気配(売る人の唱え値)。『2カイ3ヤリ』という表現は、動かない相場の時に消極的に対応すること。

ヤレヤレ
 売買約定後、相場が予想に反して、一度は損失勘定になったが、その後、有利な方向に持ち直し、若干でも利益勘定になって手仕舞うこと。

緩む(ゆるむ)
 相場が軟弱になること。横ばいだった相場が少し下がり気味になること。『小緩む』(こゆるむ)などと表現する。

夜放れ(よばなれ)
 前日の引け値と比べ、当日の寄付き相場が飛びはなれて高かったり、安かったりすること。『宵放れ』(よいばなれ)ともいう。

陽転(ようてん)
 低迷していた相場が上げ足に転換すること。反対は『陰転』(いんてん)。

呼値(よびね)
 取引物件の単位について呼ぶ値段。最小変動単位は『刻み』(きざみ)。

寄付き(よりつき)
 前場または後場の立会のうち、最初の取引のこと。米相場の時代から使われており、吉原との関係が深い(大門を入って最初の茶屋を寄付きと呼んだ)。

寄引け同事(よりひけどうじ)
 寄付き値と終値が同値であること。ロウソク足では値幅の陰陽がなく、横一本線となり、高値安値のタテ線を印すと『トンボ』の形となる。

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雷同(らいどう)
 自分の考えを持たず、他の人の動きや人気に従って盲目的に動くこと。『雷同買い』『雷同売り』。

楽観(らっかん)
 相場が上がる見込みを持つこと。相場が上がる材料を『楽観材料』という。

乱高下(らんこうげ)
 相場の上げ、下げが激しい状態、荒れている相場をいう。

乱手(らんて)
 価格操作を意図したり、逆上したりして突飛な数量や価格の売買を行おうとすること。これを市場で行うことは禁止行為。

利食い(りぐい)
 利益勘定になった建玉を決済して利益を確定すること。『利抜き』ともいう。

利ザヤ(りざや)
 相場の変動、相場の開きにより生ずる差益のこと。

理想商い(りそうあきない)
 将来の値動きを予想して売買を行うこと。理想売り、理想買い。

利乗せ(りのせ)
 建玉が利益勘定になってきた場合に、さらに建玉を追加すること。

両建(りょうだて)
 同一人が同一商品、同一限月の売り玉と買い玉を建てておくこと。

悋気売り(りんきうり)
 相場の高いのを嫉妬して売り叩くことをいう。自分の建玉が損勘定になっているとき、他人の利益を嫉妬して売り叩くもの。

連合(れんごう)
 共同戦線のこと。買い方連合とか売り方連合と呼ぶ。

狼狽売り(ろうばいうり)
 突発的な悪材料で相場が下がり始めた時、前後の見境もなくあわてて売り急ぐこと。
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渡し方(わたしかた)
 現物を納会で売り渡す(引き渡す)者をいう。受ける方は『受け方』という。

若い(わかい)
 相場の初期の段階で、これからまだ当分その方向に動く見通しにある時に言う。『この相場はまだ若いので買い』などと表現する。

割高(わりだか)
 主に採算を基準として、関連する他の商品あるいは異なった市場の商品と比較して高い時にいう。

悪目(わるめ)
 相場が弱い状態で、当分の間は下げそうな様子に見える相場の形を言う。

腕力相場(わんりょくそうば)
 資力にまかせて相場を強引に形成することをいう。

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